Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第34章 ラベンダー畑の真ん中で
「それからリヴァイ兄ちゃんはルーナ姉ちゃんとほとんどおんなじ雰囲気だね。不思議なことに。」
そう言ってはははっと笑い出すリンク。
「・・・それは…まぁ言われたことがあるな」
「やっぱり?でも纏ってる空気は全然違うのにそれ言った人はすごいね」
「あぁ…変な爺さんだった」
リンクはまたくすくすと楽しそうに笑った。
「そういえば…ルーナって名前は確か…月の女神様の名前だね。月にはいろんな力があるんだ。話すと長くなる。聞きたい?」
「あぁ。」
「じゃあまた今度ね!また会えるでしょ?リヴァイ兄も今度うちへ遊びに来なよ!」
「わかった。」
いつの間にかリヴァイ兄(にぃ)と呼ばれていてむず痒さで苦笑いしそうになる。
「あーさっきの続きだけど、僕はもちろんどんな世界でもちゃんと見てみたいとは思ってるよ。アリーがどんな顔しているのか見てみたいしね。それからここの場所もね…」
アリーの美しい顔もこの絶景も、リンクには見せてやりたい
そう心から思った。
「あぁ。見れるぞきっと。」
「・・・まぁでも…いいんだよ見れなくっても。アリーに無理はさせたくないしね。それにきっと来世では僕の目は見えて産まれてくる気がするんだよ。そのときアリーが本当の姉ちゃんだったら…まぁまた見えないで産まれてきてもいいかななんてね…」
「・・・は?」
その時
「リンクー!!そろそろ帰るわよー!!!」
アリーの声が遠くから聞こえた。
いつの間にか随分と遠くまで進んでいたことに気が付き、浮かんだ疑問符と複雑な感情はそのままにリヴァイはウルフを方向転換させる。
リンクは何事も無かったかのように残念そうにぶーぶー文句を呟いていた。