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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第34章 ラベンダー畑の真ん中で


アリーとリンクが帰ってから、まだ2人はラベンダー畑に座り込んでいた。

ルーナが先程アリーとした話をすると、リヴァイは納得したような顔をする。

「なるほどな。だからあのガキもそんなようなこと言ってやがったのか…」

「リンクも言っていたの?」

「あぁ。それよりあいつは本当に7歳か?そうとは思えん発言ばかりしてたぞ。まるで全てを悟ってるような…こっちが肝を冷やすようなことばかり喋りやがって…」

「・・・確かにこの世界は残酷だからね。幼い子どもにはあまり悟ってほしくはないけど。でも…それでもリンクにはちゃんと見てほしいと思ってる。綺麗な部分もあるんだって分かってほしい。美しい世界もあるんだってこと…」

ルーナは手に持っている2つの花の冠を見た。
リンクがしてくれた儀式を思い出しつい頬を緩ませる。

「私たち結婚式しちゃったね、ここで。」

「そうだな。まさか7歳の神父がいるとはな…」


リヴァイはルーナの美しい横顔を見ながら、先程リンクに言われた言葉を思い出した。

"大半を占めているのは恐怖だね"

その通りだな、俺は…こいつを失うのが怖いんだ。
いつか来ると分かっている別れが怖くて仕方ないんだ。
それに目を背けている自分のことも怖い。
覚悟を決めたはずなのに本当はできていない自分がこの先どうなるかが怖い。
俺の大半を占めているのは間違いなく恐怖だ。


「ルーナ…」

そっと抱き寄せてキスをする。
唇を離すと照れたような笑みを浮かべてまたキスをせがむルーナがいる。

このひとときが永遠だったら、俺の中の恐怖は別のもので埋め尽くされるはずた。
その時お前はなんて言うんだ、リンク。
その感情にはちゃんと名前はあるのか?
ちゃんと教えてくれるよな?…リンク…
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