Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第34章 ラベンダー畑の真ん中で
「完了したわよ、リンク」
アリーの一声でリンクはまた何かを言おうと息を吸うのが分かり、2人は目を見開いた。
これで終わりじゃなかったのか?
まだ何かあるのか?
そういった表情の2人にアリーは微笑む。
「じゃあ誓いのキスを。僕が目が見えないからってしないとかナシね!僕は見てなくてもアリーが見てるからね!」
「えっ…さすがにそれっ…っ」
その後のルーナの言葉はリヴァイの唇に塞がれた。
目を見開いたままのルーナの前には目を瞑っているリヴァイが自分にキスをしているのが見える。
その三白眼が開かれていったかと思えば、ゆっくりと唇が離れた。
「ちゃんとしたわ。リンク」
「おめでとう〜!!」
リンクとアリーの拍手が響き渡る。
ルーナは茫然としたまま固まり、リヴァイはふぅーと息を吐いてから空を見上げている。
徐々にルーナの眉間に皺が寄り、泣き出しそうな顔になりながらリンクの前にしゃがみこみその小さい体を抱きしめた。
「リンク…ありがとう…ありがとう…」
「どういたしまして。それより僕すごくない?」
「あぁ、すげぇなお前は。大した奴だ。」
一生懸命暗記したであろう誓いの言葉を自慢するリンクをリヴァイが褒めると、さぞ満足そうに口角を上げて鼻を鳴らした。