Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第34章 ラベンダー畑の真ん中で
「ルーナ姉ちゃんとリヴァイ兄ちゃんは、これ持って!はい!」
リンクは今しがた作ったばかりのラベンダーの冠を2人に渡した。
「何をするの?」
「いいから!そしたら2人は向かい合って!」
戸惑いながらもルーナとリヴァイは向かい合う。
「僕すごいんだ!ねぇ、よく聞いてて!全部言えるんだから!」
突然よく分からないことを言われ、茫然とするルーナとリヴァイを、アリーはくすくすと笑って見つめている。
リンクが大きく息を吸ったのが分かった。
「健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも…
お互いを愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?」
「・・・え」
「っ・・・」
ルーナとリヴァイの反応に、リンクの顔がみるみる不安の表情になっていく。
「あれ?ねぇ僕何か間違ってた?…ねぇアリー」
「いいえ何も間違ってないわ。よくできました」
アリーが微笑むとリンクは少し怒ったようになった。
「なら2人とも早く返事してよ」
「っ…ご、ごめんなさいリンク。悪いんだけどもう一度言ってくれない?」
ルーナが焦ったように言うと、リンクはまた笑顔になった。
「健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、
お互いを愛し、敬い、慰め合い、共に助け合い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?」
「「誓います…」」
2人の声が重なり、静かなラベンダー畑の真ん中で響いた。
「はい!じゃあ冠の交換を!」
顔を赤らめているルーナの頭の上に、リヴァイが柔らかい表情でそっと冠を置いた。
そしてルーナもおずおずとリヴァイの頭に冠を置く。