Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第34章 ラベンダー畑の真ん中で
取り残された2人は少々気まずい空気を纏いつつ、どちらともなくラベンダーを踏まないように腰を下ろした。
目の前には楽しそうに笑いあっているリンクとルーナがいる。
「ふふ…2人とも幸せそうね」
「そうだな」
「あなたも幸せそうで、よかったわ」
「・・・お前も全く変わってねぇな」
目が合って久しぶりに見るリヴァイの三白眼は相も変わらず美しい光を放ってアリーを見つめている。
「そうね。何も変わってないわ。」
にっこりと笑って見せてまた2人同時に目の前のルーナとリンクを眺めた。
「…アリア、お前は」
「よしてよリヴァイ。私のことはもうアリーって呼んで。」
「・・・アリーお前はまだあそこで働いているのか?」
「うん。たまーにね。」
明るく言うアリーにリヴァイは前を向いたまま複雑そうな表情を浮かべる。
「辛くはないか?」
前を向いたままのアリーの顔がハッとした表情になる。
なぜ別れたあともこの男は私の心配なんてするのだろう?
やはりあなたはあまりにも優しすぎる…
「辛いわけないじゃない。まぁあなたが来なくなってからだいぶ収入は減ったけどね〜」
「…よせよ。そういう冗談は笑えねぇ。お前は相変わらず売れっ子だろ」
2人して同時にフッと笑った。
「俺は…お前とした約束は忘れてねぇからな」
「・・・忘れてもいいわ。そんな未来が来るなんて奇跡に近いもの。」
そう言って見つめる先ではリンクが来て来てと手を動かしている。
アリーとリヴァイは立ち上がり、その方向へ歩みを進めた。