Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第34章 ラベンダー畑の真ん中で
「お前がリンクか…」
するとリンクは手を伸ばし、目の前にいるリヴァイの顔を確かめるように触った。
リンクは目が見えないので、初めて会った人にはこうして顔に触れることによってその人の顔形を確認している。
しかし目の前にいるのは潔癖症のリヴァイだ。
アリーは焦ったような表情で急いでリンクの手を止めようとした。
「こらリンク!」
「いいんだ」
しかしそれをリヴァイが優しく制止した。
リンクが納得いくまで、大人しく顔を触らせているリヴァイにルーナは微笑んだ。
リンクの小さな手がリヴァイの頬を撫で、額を撫で、眉や瞼を撫でる。
鼻の形を確認するように撫で、唇をなぞった。
最後に両手で耳と髪を撫でてようやく腕を下ろした。
「…俺の顔は気に入ったか?」
「うん!」
リンクが元気よく答え、リヴァイはリンクの頭を撫でてから立ち上がった。
「ルーナさん、やっぱりその服とっても似合ってる」
「ありがとうございます!とても気に入ってます」
アリーは、どうだと言わんばかりの顔でリヴァイを見た。
リヴァイは少し恥ずかしそうに視線を逸らす。
「2人とも、今日はお休みなの?」
「あ、私たち実は今日正式に結婚したんです」
「わぁぁ!おめでとう!!」
リンクもおめでとう〜と言いながら拍手をしている。
照れくさそうにする2人を後目にリンクは明るい声を出した。
「ねぇ、お花の冠って作れる?」
「作れるよ」
ルーナが答えると
「じゃあ行こ!」
そう言ってルーナの手を引いてラベンダー畑を進んで行った。