Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第34章 ラベンダー畑の真ん中で
リヴァイは目を見張った。
目の前に現れたのは、レースのロングワンピース姿のルーナ。
水色がかった白いカラーに、裾の部分には星のような柄がいくつも刺繍されているそれは、肩の部分にレースが重なり合っており、ウエストがキュッと絞られスカートの部分はプリーツ仕様に広がっている。
これはアリアと最後別れる時に好みを聞かれてなんとなく答えた服のイメージ、
まさにそのものだった。
アリア・・・あいつ・・・
こいつに着せるための服だからあの時わざと俺にさんざん聞いてきやがったのか…
別れたあとでも大した奴だとアリアに対して感服せざるを得ない。
もちろんルーナはこのことを知らないだろう。
「えっ、おかしいー?こないだようやくアリーさんのお店で受け取ったものなんだけど。」
ずっと黙ったまま固まっているリヴァイにルーナが不安そうに言った。
「いや…悪くない…というか…すごく似合ってる」
だいぶたどたどしいが、悪くない以外に初めて褒め言葉を言われた気がしてルーナは顔を綻ばせた。
そしてやっぱりアリアさんは天才だと思った。
「それで?どこへ行くつもりだ?」
「ふふっ、行ってからのお楽しみね!」