Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第34章 ラベンダー畑の真ん中で
そして期限の2日後、エルヴィンの部屋にはリヴァイとハンジ、そしてルーナが集まっていた。
期限をたった2日にしたのは、あまり兵士たちを迷わせたり決断を鈍らせたりして混乱させるのを避けるためだった。
2人が出した名簿には思っていたより多めの人数が記されていた。
エルヴィンはその一人一人の名前に目を通し、判を押していく。
そして冷静な顔のまま何食わぬ感じでそれをルーナに手渡した。
受け取って神妙な面持ちで名前を眺めていたルーナの顔が突然驚きの表情に変わる。
「え!!!」
「どうした?ルーナ」
エルヴィンの声と共に全員の視線がルーナに注がれる。
「あ…いや…」
そこにはクラム、カイル、メリッサ、サラの4人の名前もあった。
つい驚きの声を上げてしまったが、どうした?などと言われてはなんて言っていいのかわからない。
「お前が何に驚いてるのか分かるぞルーナ。あの4人のことだろ」
リヴァイの言葉にエルヴィンが視線を移す。
「あの4人とは?」
「お前も見ただろエルヴィン。夜会から帰ってきた時にルーナを介抱してたガキ共だ」
エルヴィンは思い出したようで、あぁーと声を漏らした。
「それで、ルーナは可愛い部下をそれに行かせたくないと?」
「いやっ、ちっ違うよ別に。ちょっとびっくりしただけ」
急いでエルヴィンの言葉を否定する。
正直かなり驚いたのも事実だが、同時に納得もしていた。
あのいつも怖いもの知らずの4人のことだ。
しかも詳細は分からないがリヴァイに喧嘩を売ったりもしていたくらいだ。
ルーナとリヴァイの仲をあれこれ引き裂こうとしてきたり、ハッキリ言って色々な意味でマトモではないあの4人。
リヴァイについて行ってまた何か企んでいるのだろうか?
ふとルーナは不安そうな顔でリヴァイを見る。
視線が合うがリヴァイはいつも通りの仏頂面で腕を組んでいた。