Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第34章 ラベンダー畑の真ん中で
「雷槍かぁ。あれを壁外でめいっぱい使っているところは確かに間近で見てみたいな」
「それよりリヴァイ兵士長の討伐を間近で見れる方が凄くないか?直々に指導ももらえるみたいだぞ」
「主にハンジ分隊長につくかリヴァイ兵士長につくかってことか?」
「正直どちらもいろいろヤバそうだな…」
「どちらについても生きて帰れそうにないぞ?俺は兵舎に残る」
「俺もパスかな…強制じゃないならわざわざ危険晒しに行く必要ないだろ」
兵士たちの話し声はルーナにもそこかしこから聞こえていた。
「ルーナさんは行かれないのですか?」
「えっ!あ、うん。いろいろやることあって…でもリヴァイがいれば絶対大丈夫だと思うよ!」
突然不安そうに話しかけられて咄嗟にそう答えるが、内心はかなり複雑だった。
あの無鉄砲すぎるハンジがいるなら尚更だ。
ルーナは一先ずエルヴィンの仕事を手伝いに行った。
「ねぇエルヴィン、ホントに行かせちゃって大丈夫なの?私はなんだかいろいろ不安で仕方がないんだけど…」
「私も初めはもちろん反対はしたさ。だがリヴァイもハンジも聞く耳持たなかったからな。それにまぁ…遅かれ早かれこうなることは予想していた。雷槍のこととなっては最悪多少の犠牲もやむを得えん。」
エルヴィンは至極冷静だ。
ま、大丈夫だろ、と言うエルヴィンはなんだかんだ言っても2人のことは信用しているようだった。
「私たちは大人しく2人の帰りを待とう。こっちもやることが多いんだ。」
「うん…そうだね…」
エルヴィンが言うのならそうする他無いルーナは黙々と目の前の仕事を片付けていった。
「それよりもルーナ。改めて結婚おめでとう。明日婚姻届は提出してくるよ」
エルヴィンの優しい微笑みにルーナは手を止め一気に顔を赤らめる。
「あ…ありがとう…」
「リヴァイには君という存在がいるんだ。何も心配はいらないさ」
その言葉に、ルーナも微笑むしかなかった。