Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第34章 ラベンダー畑の真ん中で
ガチャ
「うわあ!!おっとっと!」
突然扉が開き、待っていたハンジの腕が乱暴にリヴァイに引かれ転びそうになりながら部屋へ引き込まれる。
「ってぇぇ!!!」
そのままリヴァイに尻を蹴られたハンジは押さえながらぴょんぴょんと跳ねている。
「クソメガネ!!てめぇなんのつもりだ!!くだらねぇ話だったら蹴りだけじゃ済まさねぇからな!?」
ハンジの髪を掴みながらこれでもかというほど鋭く睨みあげるリヴァイ。
「リヴァイっ、まぁまずは聞こうよ…ハンジ、どうしたの?」
「うん!これだよこれ!!今朝見かけたんだけどさぁもう、いてもたってもいられなくって!」
ハンジが目の前に見せつけてきたのは1枚の貼り紙。
リヴァイは目を見張った。
それは自分が巨人討伐に壁外へ行く際にエルヴィンに言われていた条件の、リヴァイとの実践訓練と称して募集をかけるための貼り紙だった。
今日から募集をかけようと部下のバリスに頼んでおいたもので、おそらくバリスは昨日の夜中のうちに兵舎に貼ったのだろう。
「てめぇ…これは俺が部下に頼んでおいたもんだ。
なぜ勝手にこれを剥がしてきやがった?」
「考え直してほしいんだ!」
「あぁ?なんだとメガネ!殺されてぇんなら普通にそう言え!」
「まっ待って!リヴァイ!ちゃんと話聞こうよ…」
またハンジに掴みかかろうとしていたリヴァイの腕をルーナが掴むと、リヴァイは舌打ちをしてから腕を組んでソファーへドカッと腰を下ろした。
「雷槍の実験も兼ねて私も行きたいんだよ!だからそれも付け加えておいてほしいんだこれに!!」
「・・・なに?」