Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第33章 恋と愛
リヴァイはその足ですぐさまルーナの部屋に向かった。
どうしても今すぐ会って抱き締めたかった。
隣で寝顔を見つめながら眠るだけでいい。
鍵がかかっているかもしれないと思っていたのだが、予想外にも扉は開いた。
「っ・・・ルーナ」
ルーナはなんと部屋の掃除をしていた。
ひたすら床を擦り続けていたルーナが、リヴァイに気付いて顔を上げる。
眉を顰めて目を潤ませ、なんとも言えない表情をこちらに向けてきた。
「あ、リヴァイ。もう話は終わっ」
言い終わる前にガバッとルーナを抱き締める。
「ルーナ…待たせてすまん…」
ルーナが寂しさや不安を払拭するかのように、誤魔化すようにひたすら掃除を続けていたのだろうということはもう分かっていた。
ルーナが1人で掃除をするときは決まって昔からそうだ。
どうしようも無い感情をぶつけるように、何かを押し殺すように…
眠気が自分を襲うまでただひたすらに…
リヴァイはそんなルーナにいたたまれなくなってぎゅっと胸が締め付けられる思いがした。
大丈夫
そう言っていたけれどやはり心の奥底は大丈夫なわけなかったのだ。
どれだけ不安で苦しい時間をたった1人で過ごしたことだろう。
「リヴァイ…ふふっ…苦しいよ」
それでもこうして笑っているお前に…
俺は何をしてやれるんだ。
なんでもしたい。
この身を散らすほど全てを捧げたい。