Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第33章 恋と愛
目の前にいるリヴァイの身体にまた恐る恐る視線を走らせる。
あまりにも痛々しいその身体から急いで目を逸らして俯く。
「そ…れは…るっルーナさんが?」
「あぁ。」
強ばっていた顔をバッと上げ、目の前にいる無表情のリヴァイを見つめる。
「なんで…おかしいです。どっ…してそんなにされても…
…あなたは…」
声が震えて言葉が上手く繋がらない。
「俺はあいつの全てを受け止めてるんだ。俺に全てを捧げ、注いでくれているあいつの全てを…これはその証だ。辛いと思ったことなんてない。むしろもっとほしいと思ってる。もっと…もっと…これ以上に…」
そう言いながら自分の心臓に手を這わせ、痣や傷を愛でるような視線で眺めるリヴァイに、メリッサは初めて目の前の男が恐ろしくなる。
「・・・狂ってる…」
メリッサの一言に、リヴァイの目が少しだけ開かれる。
「リヴァイ兵長もルーナさんも…狂ってる。普通じゃない。そんな愛し合い方…」
「そうだな…それは認める。俺もルーナも普通じゃない。」
自嘲気味に口角を上げその場を離れると、ソファーにかけていた服を取りまたそれを着た。
「だから誰にも俺たちの仲は引き裂けない。もう分かっただろ」
分かったのならもう出て行けと言うような冷たい視線を送られる。
しかしメリッサは強く熱の篭った視線で言い放った。
「そんなものを見せつけて、私が簡単に引き下がるとでも?」
今まで至極冷静だったリヴァイのこめかみがぴくりと動き、鋭い眼光に変わるのが分かった。