Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第33章 恋と愛
「そもそも俺は別にそこまで指輪を返してほしいとは思ってない。そんなもんまた買えばいいだけだからな。そのくらいのことお前にも初めから分かってただろう?」
「・・・」
メリッサが震える拳を握り覚悟したようにリヴァイに近づいた。
「おっと、それ以上近づくな。そこで止まれ」
リヴァイに手で制されメリッサが驚いたように止まった。
「お前が何をしようとしているかなんて大方予想がつく。俺に1m以上近づくな。」
「なぜ…ですか」
「まずはお前の持ち物を全てそのテーブルへ置け。じゃないと俺に近づくことは許さん」
冷たくそう言い放たれ、メリッサは諦めたように体の力を抜き、目の前のテーブルに指輪と小瓶を置いた。
それを確認するとリヴァイはゆっくりと近づいてきて、指輪ではなく小瓶を手に取る。
「やはりな。お前…今度はこれで俺を嵌めようとしたわけか…
こいつは笑える…」
と言いながらも全く笑っていない表情のまま目を細めて小瓶を眺めるリヴァイに、メリッサは声を絞り出した。
「私があなたのことを好きだということを…あなただってもう分かっていますよね?」
「あぁ。」
「・・・どうしても私じゃダメなのですか?私の何がダメなのか教えてください!」
下唇を噛み、潤んだ瞳で強く言うメリッサを、リヴァイは顔色一つ変えずに見据えた。