Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第33章 恋と愛
リヴァイの声に促されて部屋に入ると、リヴァイは立ったまま窓の外を見つめていた。
部屋は明かりがついていて遠くからでもお互いの顔がよく見える。
メリッサが扉を閉めると、ゆっくりと視線がぶつかり合う。
リヴァイはそのまま壁に寄りかかり、腕を組んで冷たい顔を貼り付けている。
「持ってきたか」
「はい…」
「ならそこのテーブルへ置け」
リヴァイが指さしたのはソファーの前にある細長いテーブル。
しかしメリッサはそこから動かずに落ち着いた声で言い放った。
「…そんなに簡単にお返しするとお思いでしたか?」
「いいや。」
やはり初めからわかっていたようなリヴァイにメリッサは目を細める。
「で?何が目的だ?」
「私を今すぐ抱いてください。そしたらお返しします」
リヴァイはそれすらも見透かしていたような様子で全く表情を変えることなく真っ直ぐ見つめたままだ。
「お前、それを俺が承諾しねぇことも初めから計算済みなんだろう」
「っ!」
メリッサが初めて表情を崩した。
目を見開いてリヴァイを凝視している。
その様子に、リヴァイは冷静な態度のまま腕を組んで黙っている。