Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第33章 恋と愛
ゆっくりと唇が離れる。
ルーナの後頭部に手を置いたまま、リヴァイが静かに言った。
「これからメリッサがここに来るんだ」
「・・・そう。」
「だから悪ぃが今夜は一緒にいられねぇ…」
ルーナの瞳が僅かに揺らいだのをリヴァイは見逃さなかった。
ぎゅっと胸が締め付けられるように痛くなる。
もう一度抱きしめようとすると、ルーナが小さく笑った。
「大丈夫。」
リヴァイの目が見開かれる。
大丈夫
これ以上、人を安心させる言葉があるだろうか。
ルーナの言ったこの言葉の意味はリヴァイにはよくわかった。
何が起きてもどんな状況になっても、
二人の間は引き裂けないから大丈夫だということ。
きっとメリッサと上手く解決できるだろうということ。
そして、
ルーナ自身がリヴァイのことを心の底から信じているから
1人の夜を過ごし、メリッサとリヴァイの2人だけにすることについて大丈夫だということ。
私のことは大丈夫。
そして全てにおいて大丈夫。
たくさんの意味が込められたたった3文字が、
今のリヴァイにとっては神のように自分を包み込んだ。
やはりルーナ、俺はお前には適わねぇ…
お前をますます愛しちまう
お前以外にはもうなにもいらねぇ…
心の中で呟き、ルーナを強く抱き締めた。
ルーナも強く抱き締め返してくれる。
もう二人の間には言葉はいらなかった。