Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第33章 恋と愛
その夜、ルーナはリヴァイの部屋に来ていた。
リヴァイの自室と執務室は今まで分けていたのだが、多忙故にエルヴィンと同じように二部屋付いている部屋に最近越したばかりだ。
ドアを開けると机とソファーやテーブルがあり、隣の部屋が寝室や浴室など生活できる一通りのものが揃っている。
ルーナの自室はそれが全て1つの部屋に入り込んだワンルームだ。
ルーナは先程リヴァイとお風呂に浸かったばかりなので、リヴァイの髪を拭いている。
「リヴァイの髪はすぐに乾くからいいね。私なんてこんなに長いから全然乾かないの」
「…なら切ったらどうだ?」
「リヴァイはショートヘアの方が好み?」
「別に拘りはねぇが…単純にお前の短髪は見てみてぇな」
リヴァイはくるりと振り向くと、ルーナの濡れた髪を触った。
「似合うと思うぞ」
「ホントに?!」
なぜか嬉しそうに目を輝かせるルーナにリヴァイは目を細める。
ルーナのロングヘアしかみたことがないのでショートも見てみたいというのは本心だった。
「リヴァイが言うなら思い切ってショートにしちゃおうかな…でもどのくらい切るべきだと思う?」
「…このくらいか?」
リヴァイが指で挟んだ髪は、ちょうど顎のラインだった。
「お前の髪は真っ直ぐだから随分綺麗に揃うんじゃねぇか。その可愛い顔もすっきり目立つだろうしな…」
そう言って頬に手を這わせると、深いキスを落としてきた。
今日のリヴァイはかなり饒舌だ。
一体どうしたというのだろう…
ルーナは少し戸惑いながらも、ショートを勧めてくれたリヴァイにいつか絶対その自分を見せようと、楽しみができた子供のように胸を高鳴らせた。