Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第33章 恋と愛
「今夜じゃ…ダメでしょうか?…リヴァイ兵士長のお手が空くお時間にこちらに伺っても?」
リヴァイの眉間に更に皺がよる。
しかし至って冷静な冷たい声で言い放った。
「分かった。今夜なら23時付近だな。必ず持って来い。いいな?」
「わかりました。」
メリッサが出て行ってしばらくしてからバリスがリヴァイの部屋に戻ってきた。
「あいつはきちんと訓練場に戻っていったか?」
「はい。あのー…リヴァイ兵士長、あの女兵士は一体なんなのですか?」
リヴァイの鋭い視線が注がれ一瞬ドキリと鼓動が跳ねる。
「あっ、申し訳ありません。きっと私が知っていいようなことではないですよね…」
「いや、いい。何度もお前にあのガキのことを頼んで悪かった。だからお前には知る権利くらいあるだろう。それに人間ならば誰でも好奇心を抑えられないのが普通だ」
「っ・・・」
「あいつはどうも俺に気があるらしい。」
「えええっ!?でっでもリヴァイ兵士長にはルーナさんという存在がっ」
「その仲を裂きたくてしょうがねぇらしい。あのクソガキ共は。」
「?!…他にもいるのですか?」
「あぁ。あのガキ含め4人ほどな。とんでもねぇ愚劣なガキ共だ。いろいろな手練手管でこの俺を怒らせやがる…」
リヴァイの感情の籠っていない無機質な言い方にバリスは顔を強ばらせる。
「そんな奴らがいるとは…どうするおつもりで?」
「ルーナの大切な部下でもあるからな。無下にどうこうするわけにもいかん。」
「・・・あのぅ、リヴァイ兵士長。私に何かできることがあればなんなりと」
「そうだ、お前に1つ頼みたいことがあった」
バリスの言葉を遮るように言ったかと思えばリヴァイはその後バリスをソファーに座らせ、その仕事内容を伝えていった。