Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第33章 恋と愛
「リヴァイ兵士長、連れて参りました。」
「ご苦労。お前は下がっていい」
「かしこまりました」
バリスが部屋から出ると、リヴァイは涼しい顔をしたメリッサをジロリと睨む。
「メリッサよ…また俺に呼び出しを食らったな」
「はい。今度は何の御用でしょうか?」
リヴァイの眉がぴくりと動く。
「分かりきったことを…俺から言った方がいいのか?大人しくお前から出した方がいいと思うぞ」
「…何を…でしょうか?」
わからない、とでも言いたいような顔で見上げられ、リヴァイは腸が煮えくり返る寸前だがあえて冷たい目でまっすぐ見据えた。
「この俺に一から説明しろと?贅沢な奴だな。まぁいい…
お前は昨夜ルーナのバッグから指輪を取ったろう?あれは俺のものだ。」
「・・・」
「今ここで素直に返せばお前の罪は問わない。だから早く出せ。」
しばしの沈黙が流れる。
その間もずっと互いに目を一切逸らさない。
それだけでもリヴァイは内心大した奴だと思った。
自分が鋭く睨んだ眼光のまま、ここまで長く目を合わせられる者は見たことがなかったからだ。
しかししばらくすると、メリッサは諦めたようにゆっくりと目線を下に逸らして静かに言った。
「今は…訓練中なので持っていません」
「そうか。俺もかなり忙しいんだ。こうしてお前と話してる間にも本来やらなきゃならん事はごまんとある。ここから先も手が開かない。今すぐに持ってくるんだ」