Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第33章 恋と愛
「ちょ・・・っと…ごめんなさい。いろいろ覚えてないの…へへ」
とにかく誤魔化したい一心で苦笑いを浮かべながらそう言葉を濁した。
そして訓練を再開するも、皆一様にいつも通りだった。
なにもかもが普段となんら変わりない4人に内心安堵したのは確かだったが、それ以上にルーナは心底怖くなる。
あの無邪気で明るいいつもの4人の笑顔の裏には一体なにがあるのだろう。
そして本当はどんな顔をしているのだろう、と。
「メリッサ・アンブリッジはいるか」
その声に部下たちの訓練を眺めていたルーナが目をやる。
あれは…リヴァイがとても信用を置いている部下の1人。
確か名前は…バリス。
「はい!」
メリッサが慌てて駆け寄ると、バリスはルーナの方に向き直ると
「ルーナさん、少し借りていきますね。」
そう言い残してメリッサを兵舎へと連れて行ってしまった。
ほかの3人はそれに気づいているのかいないのか、
いつも通りの顔でいつも通りに訓練を続けている。
ルーナもなるべく平常心を保てるようにと深呼吸をした。