Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第33章 恋と愛
次の日、ルーナは当然気まずくてしょうがなかった。
飲みの席ではきっと惚気話をペラペラ喋っただろうし、奢るつもりでいたのに結局奢られ、酔い潰れて介抱までしてもらった上に目の前でリヴァイと濃厚なキスまでしたらしい。
そして指輪のこともあるし、詳細は分からないが4人がリヴァイに歯向かったりしたとなればもうルーナは何からどう話を切り出していいかすら分からない。
あの4人にまずどんな顔をしてなんて言えばいいのか…
ずっと考えていたが、結局最後の最後まで分からずに訓練場で顔を合わせることになってしまった。
「ルーナさんおはようございます!大丈夫でしたか?!」
「私たちとても心配していたんですよ!」
顔を合わせるやいなや口々にそう言われ、ルーナは気まずさと焦った表情を隠せない。
「ほんっとーーーにごめんなさいみんな!!上官の私が情けない失態を…ちゃっ、ちゃんと後でお金を返すから!」
「いいんですよルーナさん!俺たちものすごく楽しかったですから〜」
「うん!いろんなことたくさん聞けたしね!」
4人は満面の笑みで頷いているが、ルーナは羞恥のあまり額に手を置いた。
「お願いだから…私が昨夜喋ったことは忘れてほしい…」
「それよりルーナさんあのあと大丈夫でした?」
心配そうな表情のクラムが顔を覗き込む。
「・・・あのあと?」
「あぁ、そうかルーナさんは覚えてないのか…リヴァイ兵長とキスをして、連れ帰られたあの後ですよ!」
「っ!!」
カイルのその言葉にルーナは一気に顔が赤くなる。
どうしてこの子たちはこうも恥ずかしげもなくなんでも同じトーンで喋れるのだろう。
ホントになんとも思ってないのかなんなのか…
「あのあとも私たちすごく心配してたんです。説教するからとかなんとか言ってかなり怒ってルーナさんを連れて行ってしまわれたので…」
眉をひそめてサラが言った。