Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第32章 心臓■
「ふふ…だめ。秘密。」
「・・・てめぇ…」
また目を細めて睨まれる。
「だって恥ずかしすぎて言えないよ!」
「ガキ共にはそれだけペラペラ喋っておいて、俺の前では1つも言えねぇのか?」
「そ、そんなこと言われても!」
「お前なにか余計なことまで喋ってねぇだろうな?」
グッと顔が近づき額がくっついた。
「う…」
「そもそもお前、今の状況わかってんのか?お前が優位に立てる状況じゃねぇぞ」
ルーナは頬を赤くしながら目を泳がせた。
あれだけリヴァイに気をつけろと何度も念を押されていたのに結局酔い潰れ、4人に迷惑をかけた上にリヴァイにまで面倒をかけ、更にはリヴァイの帰りを待つどころか自分がリヴァイに迎えられ介抱されてしまった。
情けなさと申し訳なさと羞恥で逃げ出したい気分だ。
「・・・ごめんなさい。本当に。」
「なら何をガキ共に喋ったのか吐け」
「でっでも自分が言ったこと、さすがにそんなに細かくは覚えてないんだよなぁっ…だから思い出せるものだけだけど…えっとぉ…」
キョロキョロとし始めるルーナが可愛くてつい口角を上げそうになってしまうリヴァイだったが、単純にあの4人に自分の何を喋ったのかが気になりすぎる。
「リヴァイの…強くて逞しいとこが好きとか、潔癖で神経質なところとかも好きだし、いつも自分よりも他人のことを想ってるところも…。誰よりも優しくて思いやりがあって…いつも私のことを気にかけてくれててなんでも受け入れてくれるところも大好きって言ったかな。あとは…」
泳がせていた視線を目の前のリヴァイに戻すと、リヴァイは目を見開き、口を僅かに開けている。
「・・・あ、もちろん本当は全部だよ!リヴァイの全部が好きだよ?」
ルーナが焦ったように言った。
「お前…よくそんなこと他人にペラペラと喋ったな…」
「っ!もうだから恥ずかしいから言えないって言ったのにー!!」
ルーナが両手で顔を隠した。
それをリヴァイが引き剥がす。