Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第32章 心臓■
まるで汚いものを見るかのような目になるリヴァイ。
「あのね!気がついたらとにかくたくさんリヴァイのことを惚気けちゃって!それで私、部下の前で馬鹿だなぁ…とかって正気に戻ったりもしてたんだけど、話止まらなくて!だってあんなに元気よく目を輝かせて聞かれたりしたら、口を噤むなんてできないでしょう?それに目の前にどんどんお酒とか料理とか運ばれてくるもんだからつい…あ、でもそれでも自制はしてたつもりだったの!!ただまさかリヴァイのことをあんなに聞かれるとは思ってなかったし4人ともホントに恥ずかしげもなく聞いてくるもんだから私もいつの間にか舞い上がっちゃってたのかな…で、…あれ、えっと…何の話の時に潰れちゃったんだっけな私…」
かなり早口に言った後、焦ったように考え込むルーナにリヴァイは呆れたようにまた舌打ちをする。
「よく喋るなてめぇは」
「ははっ、馬鹿言わないで。私は元々結構しゃべ」
「馬鹿はてめぇだろう。俺の何をそんなに喋ったんだ」
「・・・」
ルーナが押し黙りどこか気まずそうに苦笑いを浮かべて目線をそらす。
その顎をリヴァイが掬いクイッと目線を合わされた。
リヴァイの眉間にシワの寄ったいつもより不機嫌な顔が目と鼻の先にある。
「俺の何を話したんだ」
「んっと…いろいろだよ!リヴァイの好きな事、好きな物、性格、言われて嬉しかったこととか、どんなところが好きかとか、あとプロポーズの言葉とかだったかな…はは…」
リヴァイの目がみるみる見開かれ、信じられないものを見るような表情になる。
「お前…それに馬鹿正直に全て答えたってのか?」
「あっ、やっ、さすがにプロポーズの話とかは秘密にしてるよ?でもそれ以外には全てちゃんと答えた!・・・え、ダメだった?」
「・・・ダメじゃないが…例えば俺の何を喋ったんだ」
訝しげに見つめるリヴァイに笑みを零しながらイタズラっぽく笑うルーナ。