Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第32章 心臓■
「うわわぁぁあ!!!」
ルーナが突然ベッドからガバッと起き上がる。
「…お前…びっくりしたじゃねぇか…」
リヴァイが驚いた顔をしたかと思えばすぐに睨みを効かせた鋭い表情になった。
ルーナはなぜ今自分がリヴァイの部屋のベッドにいて、そして明らかに風呂上がりであろうリヴァイが髪を拭きながらこちらを睨んでいるのか理解に苦しんだ。
「えっ…と・・・え?」
「チッ。お前は相当俺に搾られてぇみてぇだな」
「え…あれ?私、みんなと飲み会してたはず・・・う、なんか頭ぼやぼやする」
「バカが。」
リヴァイがかなり不機嫌だ。
というか明らかに怒っている。
ルーナはとにかく焦りだす。
「ガキ共に介抱されてたお前を、俺が奪い返してきたんだ」
呆れたような声で言うリヴァイに、ルーナは自分があのまま潰れていたのだということをようやく理解し顔面蒼白になる。
「なぁ、おい…ルーナよ…」
口と目を開けて固まった表情のまま、近づいてくるリヴァイを凝視する。
いつのまにか目と鼻の先で睨まれていた。
「ごめ…ん…なさい」
茫然としたまま呟けばリヴァイの鋭い眼光が細まり更に鋭くなる。
「俺との約束を何一つ守れなかったな?
酒に溺れて気失うな、ガキ共には気をつけろ、俺の帰りを待っていろ…
どれか守れたやつあるか?特別にお前の言い訳は聞いてやろう」
「いっ、言い訳あります!!」
「なんだ?言ってみろ」
「・・・えっと!リヴァイとのことを質問されすぎて…惚気すぎて恥ずかしくなって…んで気がついたら…たくさんお酒飲んじゃってました…」
しばしの沈黙が流れ、ルーナの額に汗が流れる。
「・・・なんだ…それは…」
みるみるリヴァイの眉間に皺が寄りはじめる。
「うああっ!えっと…ホント!ホントなの!」