Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第31章 恋の法則
「それでって?」
「ルーナさんを諦めるのかってことよ」
「俺が諦めるなんていつ言った?」
「・・・」
「俺は諦めてねぇよ…ただ…分からなくなっちまった。どうするのが正解なのか…どうしたらルーナさんを俺に振り向かせることができるのか…」
メリッサは眉をひそめ、黙ったまま俯いた。
サラは何も言えずに2人の会話を聞いている。
「メリッサ、お前だってそうだろ。ここまで深く繋がっている2人なんだ。今日、それが嫌というほどわかった…俺には、こんなに想い合っている2人の中に割って入る自信が…」
「自信があると言ったら嘘になるよ!でも私は最後まで諦めたくない!」
ルーナさんを起こしてしまうのではと言いたくなるほど鋭い声と視線が刺さった。
そしてその声は震えている。
そんなメリッサに顔を顰めてクラムは言った。
「…お前の気持ちはわかるが…だからって何をしてもいいわけじゃないぞ?」
「どうするのが正解か分からないって言ったのはクラム、あなたじゃない。」
「それは…もちろん言ったけど…」
「正解なんてないんだよ。だってそれが恋ってものでしょう?いつだって正解なんてない。だから悩んだり苦しんだりする。でも…立ち止まってたら何も始まらない何も変わらない。他に恋の法則でもあるなら教えてよ!」
「一つだけあるぞ。」
突然聞こえてきたカイルの声に全員の視線が振り向く。
「積極的な奴が勝つってことだ。これ以外に恋の法則なんてのはない。」
冷たい風が吹き、ルーナの吐息がかき消された。