Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第30章 本物の愛
「はいっ!唐揚げお待ち!」
「ありがとうございます」
ルーナは目の前に出された唐揚げを頬張る。
「で、リヴァイ兵長からプロポーズされたんですか?」
「ーっぐ!」
突然のその名前にルーナは喉に唐揚げを詰まらせおかしな音で飲み込んだ。
「大丈夫ですか?」
「あ、うんごめん。…えっとね…まぁそうだね。はじめは私からしようと思ってたんだけど、されちゃった感じかな」
その事実に4人の目が大きく開かれる。
そんなに意外なのだろうか?
「なんてプロポーズされたんですか?」
ニヤつきながらカイルに問われ、ルーナはつい視線を泳がせる。
「それはさすがに…秘密かな」
「えーっ!じゃあどんなシチュエーションで?」
「それも言えないなぁ。2人だけの秘密なの」
「えーーーーーー!!!!」
不満タラタラの4人の声が店内に響き、他の客の目線が集まる。
「じゃあじゃあ!プロポーズ以外でリヴァイ兵長に言われて嬉しかったことは?それくらいは教えてくださいよ〜!」
クラムのその言葉にうーんと腕を組んで考え込むルーナ。
本来ならこれも秘密だとかなんとか言って流すところだが、今のルーナは酔いが回ってきていた。
「たくさんあるからなぁ。選べないけど。まぁ例えば…俺が守るとか、離したくないとか…俺の全てだとか、狂おしいほど好きだとか愛してるとか?…あぁごめん、なんかありきたりなのしか出てこないなぁやっぱり」
パッと顔を上げると、目の前の4人は口をあんぐり開けたまま酒のせいともわからないがとにかく顔を赤くして目を見開きルーナを凝視していた。
その様子に一気にルーナが正気に戻る。
「ごっごめん!何言ってるんだろ私!わ、忘れて!」