Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第30章 本物の愛
「じゃあじゃあっ!ルーナさんに質問質問!!」
「私もー!」「俺も俺も」
「いや俺が先だぞ!」
「ふふっ、いいよなになに?」
驚いた顔を瞬時に笑みに戻して頬杖をつくと、まずはクラムの質問が飛んできた。
「ルーナさんって飛び級に飛び級を重ね、最年少で調査兵団入団したって聞きましたけど、なぜそんなに優秀なのですか?」
ルーナの笑みがたちまち真顔になる。
「・・・私、別に優秀じゃないよ?ただ人一倍努力してただけ。とにかく早く調査兵になりたくて。」
「それは…なぜですか?」
「…夢を叶えるためかな。小さい頃からの。」
「その夢とは?」
こんなに次々に質問が飛んでくるとは思ってなかったので少し躊躇ってしまう。
気を紛らわすために勝手に注文されて運ばれてきたばかりのお酒を一口飲む。
「えっと、まぁ…壁の外の真実とか巨人のこととかを知りたくて…」
少し適当な感じで言葉を繋いだ。
「調査兵団で1番信頼してる人は誰ですか?」
にこやかな顔でサラが聞いてきた。
「それはやっぱりエルヴィン…団長かなぁ」
「へぇぇえ〜!!!」
全員がなぜだか目を丸くして声を揃える。
「エルヴィンは…幼なじみでもあるの。ずっと一緒に夢を追いかけてきた。私にとっては兄みたいな家族みたいな存在でもあって…大切な同志…かな」
最後にわざとクスリと笑って誤魔化すように言った。