Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第30章 本物の愛
まだ皆20歳くらいだ。
自分やリヴァイより10以上も若いこの子たちは、いろいろと若いなりのことがあるのだろう。
パワーも持て余しているだろうし、恋愛の経験値も自分なんかより確実に多いはずだ。
そしてまだまだこれから先に未来がある。
調査兵だったとしてもこの子たちの未来は守ってあげたい。
きっとそうもいかないだろうことくらい分かっているが、それでも少しでもこの子たちが笑顔でいられる時間を増やしたい。
「うんっ。このお肉美味しい!」
ルーナは肉なんて久しぶりに食べたと思った。
万年資金不足の調査兵団は毎日食事は同じようなものばかりで肉などという贅沢品はほぼ回ってこない。
前に憲兵団本部へ会議で行った際ついでに昼食をとったとき肉が出てきてそれ以来かもしれないと思ってしまった。
きっと3兵団の中で、いつも粗末な食事なのは調査兵団だけだということは知っている。
そういったことについても目の前の4人だけでなく部下たちにはなんとも言えない申し訳なさが募る。
「うまいですよねぇ〜!」
「うんほんと!久しぶりに食べたー」
4人は口々に言いながら美味しそうに肉を頬張っている。
「よかったら私の分も食べて。ていうか、私の奢りだから好きなのいくらでも注文しちゃって。」
その言葉にバッと一斉にルーナに視線が向く。
「ちょっとルーナさんまだそんなことを言っているんですか?」
「そうですよ?そもそも私たちがお誘いしたんですし!」
「むしろルーナさんの仲間入り歓迎会ですよこれは!」
「そうそう!だから変な気を遣わないでください!」
口々にそう言われ、ルーナは元気すぎる4人に圧倒され、わかったわかったと笑いながらその場を何とか収めた。
「じゃあ4人も今日は私に気を遣わないでね?」
にっこり言うと4人はパァっと明るくなり目を輝かせてきた。
「…え?」