Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第29章 星の降る夜■
「ところでリヴァイは元気かしら?」
着替えてまたお喋りに花を咲かせていたとき、ようやくアリーの口からその名前が出た。
「えぇ…元気ですよとても。」
ルーナの複雑そうな笑みに、アリーは何かを悟ったように目を細めたがすぐにまた笑顔を作る。
「そのワンピースは最初は必ず彼の前で着てちょうだいね」
「はい。そうさせてもらいます。」
これを着た私を見てリヴァイはどういう反応をするだろうか?
あまり感情を表に出さないし、リヴァイの褒め言葉は分かりづらい上にかなり微妙だ。
ルーナは想像しただけで吹き出してしまった。
「アリーさん、私そろそろ行きます。久しぶりにお会いできてとっても楽しかったです。それに元気なリンクにも会えて本当によかった」
手土産のお菓子を頬張っているリンクの頭を撫でた。
「私もよ、ルーナさん。どうかこれからも生きていてね。私もリンクも毎日あなたの無事を祈ってるわ」
アリーは兵士としてのルーナにも優しい言葉を贈ってくれた。
「ありがとうございます。また遊びに来ますね」
ルーナは寂しそうに眉を顰める焦点の合わない瞳のリンクにも別れの挨拶をし、ワンピースの入った紙袋を持ってその場を後にした。