Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第29章 星の降る夜■
「すごいっ!かわいい〜!!」
それはシフォン生地のレースのロングワンピースだった。
水色がかった白いカラーに、裾の部分には星のような柄がいくつも刺繍されている。
肩の部分はふわりと広がるレースが重なり合っており、ウエストがキュッと絞られスカートの部分はプリーツ仕様に広がっている。
ルーナが目を輝かせていると、アリーが試着をするように促した。
「わぁ〜やっぱりとっても似合うわぁ〜!!」
試着をしたルーナにアリーが拍手を送る。
ルーナが照れくさそうに鏡を見てスカートを広げた。
やっぱりアリーさんは天才だ。
そう思っていると、アリーの隣からリンクがひょこっと顔を出した。
「僕も見たいなぁ…ねぇどんな感じなの?」
その言葉にルーナの顔が歪む。
しかし、アリーは笑顔のままリンクに説明を始めた。
早くリンクの目を見えるようにしてあげたい。
いろんなものを見せて、世界はこんなに美しいのだということを分かってもらいたい。
目の移植提供はまだされないのだろうか?
「でもルーナさん、やっぱりウェディングドレスの方が良かったわよね!」
突然の声にルーナの思考はかき消され、顔が火照りだす。
「いえいえそんなことはないです!このワンピースならお出かけの時にも着られますし!」
「そう?でももし今後ウェディングドレスが必要になった際には必ず私に言ってちょうだいね?こればっかりは他の店には譲れないわよ?」
「わっわかりましたっ!」
意外にも大真面目な顔をして言われ、ルーナは苦笑いになる。