Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第29章 星の降る夜■
「えぇええぇ!!!ルーナ…さん…」
アリーが驚くのは至極当然のことだ。
それほど長い間会っていなかった。
「お久しぶりですアリーさん。お元気でしたか?」
笑顔のルーナにアリーが飛びついた。
そして奥からはリンクが顔を出す。
「…ルーナ姉ちゃん?」
「うん!そうだよ!また大きくなった?」
アリーは相変わらず美しく、リンクは相変わらず可愛かった。
そしてアリーのいれてくれる紅茶は相変わらず絶品だった。
あのころと違うことといえば、アリーがルーナとリヴァイの関係が戻ったことを知っているということと、そしてルーナもアリーが全て知っていたということをわかっているということだった。
しかしそのことは2人とも口には出さない。
アリーがルーナの薬指の指輪に気が付き、驚いた表情をした。
説明をすると、にこやかに「おめでとう」と言ってくれた。
「私あなたをずっと待ってたの!ほらお洋服のこと、約束したじゃない?」
「そうなんですよね。遅くなっちゃってすみません」
ルーナはパープルのドレスが夜会で破られ、そのあと新しいものを買いたいと言っておいたことを思い出しながら謝った。
「ちゃーんと、あなたに一番似合いそうなものを見繕っておいたわ」
そう言って試着室へ案内すると、目の前にそれを広げた。