Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第29章 星の降る夜■
「ルーナあのさ、私にはなんでも言っていいんだよ?隠し事はなし!だって私はあなたたち二人のお母さんなんだし!」
あえて明るく言うと、ルーナが泣きそうなほど顔を歪めた。
そして今まであったことをおずおずと喋り出す。
「そっかぁ…そんなことが…でもあのリヴァイがルーナ以外の女に手を出すとかありえないよ!いくら言い寄られたとしても!だからリヴァイのことは信じていいと思う。」
「あ、うん。もちろん信じてるつもりだよ…でもね私は…リヴァイの負担にはもうなりたくないの。だってこのままだと私はリヴァイの心も体もボロボロにしちゃう…だからリヴァイにはもっとまともな普通の子といてもらった方がいい気が…して…」
ルーナの声が震えている。
言いたくないことを声に出して言うのがどんなに辛いことかハンジにはルーナのその表情だけで充分見て取れた。
「ルーナ、その考えはやめよう。その指輪はなんのためにしているの?」
ハンジの声色が厳しくなり、真剣な視線がルーナに突き刺さる。
「あなたたち二人は一体、何を誓い合ったの?」
ルーナの表情が、ハッと何かに気がつくようなものに変わった。
それを確認すると、ハンジはハァーとため息をついた。
「全く世話が焼けるよねぇホンット2人は。
リヴァイはルーナから与えられるものなら快くなんでも受け入れているよ。その覚悟のほどは私がよく知ってる。辛いなんてこれっぽっちも思ってないよ」
「でも…昨夜も私、正気のないままリヴァイに…酷いことをしたと思う…」
ハンジはリヴァイの体の傷を思い出した。
確かにあれは驚くべきものだったのは確かだ。
でもリヴァイは自分のことは本当になんとも思ってないようだった。
体の心配をしても、そんなことを言いてぇんじゃねぇと一蹴りされひたすらルーナのことだけを心配していた。
そして、こんなものは痛くも痒くもないと。
だからこのままずっとルーナを受け止め続けると。
そう語っている時のリヴァイは全く表情が変わらずずっと冷静だった。