Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第29章 星の降る夜■
あのクソガキ…
ルーナの手を握り、しかもあんなことをほざきやがった。
心底腹が立っておかしくなりそうだ。
だがルーナによって拒否された時のあのガキの顔。
俺はつい口角を上げてしまう。
そして俺も大概ガキだなと思ってしまった。
今夜は俺は寝られない気がする。
昼間のエルヴィンとルーナのことと言い、
さっきのことと言い、
考えることが多すぎる。
もしも隣にお前がいてあの歌を子守唄にしてくれたら
俺はすぐに夢の中へ堕ちるのに…
俺は目を開けてしまわないように目元に手の甲を当てたまま仰向けに寝転んでいた。
こうしていればいつのまにか眠りにつけるのかもしれないと。
キィィィーー
しばらくして僅かに扉が開く音がした。
は?
誰だ?
そうだ…頭の中がぐちゃぐちゃで鍵を閉め忘れていたんだ。
だが俺が寝てると分かれば去っていくはずだろう。
起き上がって確かめる気力も今はない。
しかし音の主が俺の眠るベッドに近づいてくる気配がした。
俺はわずかに目を開け、当てていた指の隙間からそっと天井を覗いた。
その天井に突然ルーナの顔が横から現れた。
驚きのあまり俺はびくんと身体を震わせる。