Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第28章 団長と兵士長
「てめぇらは一体なんなんだ!!」
突然リヴァイの罵声が鳴り響く。
「俺はエルヴィン、てめぇを殺そうとした男だぞ!」
「あぁ。だが互いにケジメはつけたはずだ。私はもうお前から命の危機は感じていない。」
「あのときあの壁外で、俺はてめぇを殺すつもりでブレードで切りつけた。それをルーナ、お前が庇ったからそれがお前に突き刺さった!俺がそのままお前の腕を切り落としてたらどうした?!
そしてエルヴィン!それを引き抜いたてめぇの手首も切り落としてたらてめぇらはどうしたんだよ?!」
「構わずお前を口説いていただろうね」
エルヴィンが即答する。
「私も…私の腕くらい安いものだよ」
ルーナの言葉が続く。
リヴァイは息を荒らげて目を見開く。
「わけわかんねぇ…お前ら…俺の事をどう思ってやがるんだ」
「俺たちはお前が必要なんだよリヴァイ」
リヴァイの鋭い瞳がギロリとエルヴィンに突き刺さる。
「…てめぇはたいした男だ。そんな目に遭っても大丈夫だと言い切るほど調査兵団のために身体張る覚悟持っててその頭脳と腕前と行動力…全部人類に捧げるのをいとわねぇ…学も力も崇高な目的もある男がなぜゴロツキの人殺しを引き入れ、気を遣ってまでここにおいてる?!」
「リヴァイ…」
ルーナの微かな声はすぐにかき消された。
「てめぇらの想いに見合うほどの何が俺にある!!!俺はどうやったらてめぇらの想いに応えられるんだ!!!」
まるで泣き叫んでいるかの如く響き渡るリヴァイの叫びにルーナは顔を歪めた。
こんなリヴァイを見るのは初めてだった。