Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第28章 団長と兵士長
「はっ。てめぇの言いてぇことはよくわかる。俺が最も多くの巨人を殺せる化け物で、兵団の広告塔にも使える。度々夜会に強制連行しては俺のことを豚共に売りつけ資金を得る。つまり俺のことを最期までとことん利用しようって腹だろう。いつものてめぇの紳士面に騙されてる雌豚共と同じようにな。」
「リヴァイ…お前は今まで俺の何を見てきた?」
「あ?」
エルヴィンはつかつかとリヴァイの前に来ると、突然胸ぐらを掴んだ。
「っ!てめっなにしやが」
「はっきり言おう。あいつらは金以外なんの価値もない。だがお前は違う!」
「なっ…離しやがれっ!おい」
リヴァイがエルヴィンの手首を掴むが、更に力が強まり逃れられない。
こんなエルヴィンは初めてなので驚きを隠せない。
そして左手のみだというのに凄い力だ。
「俺もルーナもどうしたってお前が欲しかったんだ!たとえ自分たちの命と引き換えにしてもだ!あのときもその覚悟でお前を追いかけた。そしてこれからもだリヴァイ!」
「なん…だと?」
地下街で自分を捕らえた日、あの日もエルヴィンとルーナは命を懸けていたというのか?
そこまでして自分たちの夢と人類の勝利を手に入れたいというのか?
そのために俺を…そこまでしてまで俺を…
そして…
「これからも俺に命を懸ける…ってのか?」
「リヴァイ…俺はお前という人間を見つけてしまったんだ。お前という逸材を。代わりはどこにもいない。」
「チッ。そうやっていつまでもてめぇにくっついて歩いて、てめぇの犬に成り下がってろってのか?!」
「いいや。現にお前の名前は独り歩きしている状態だ。私の方がお前にくっついて歩く付属品みたいなものだろう」
エルヴィンの冷たい言葉が静かな部屋に響いた。
リヴァイは目を見開いてエルヴィンの手首を掴んだままだ。