Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第27章 諍い
「別にルーナとはどうもなっちゃいねぇよ。残念だったな。」
「いえ、それなら良かったです」
クソガキが!
今すぐに目の前の女を殺してやりたい気分でいっぱいだ。
しかもこれ以上話していても埒が明かない。
リヴァイはどうにか次の手を考えようとし始めていた。
「そんなことよりも私はリヴァイ兵長の体調の方が心配です…相当精神的に追い込まれている状況なのだとお見受けします。過呼吸にまで陥っているのならお身体にも触りますし、なにより精神が限界なはずです」
突然眉をひそめ心配するような表情を向けられ、リヴァイは気味が悪くなる。
「なんなんだ、てめぇは…」
「私は兵長のことが心配なだけです!だってあんなに苦しそうにしていた…このままではいつか本当に壊れてしまいそうな…」
「てめぇみてぇなクソガキに心配される筋合いはねぇよ。」
「あんなの見たら誰だって心配するのが当たり前じゃないですか!なんでも1人で抱え込もうとしないでください!誰かを頼るということも少しはしてください!」
悲しげに必死で言う表情とその言葉にリヴァイの心の中で何かが崩れ落ちた。
メリッサから目を逸らしたリヴァイの表情が刹那げになっていく。
「リヴァイ兵長…私は…あなたの負担になるものを少しでも無くしていきたいです…」
そう呟いたメリッサは目の前のリヴァイの体を包み込んだ。
リヴァイがハッと我に返り、急いでメリッサを引き離す。
「触るな。」
「・・・リヴァ」
「もう出ていけ」
目を逸らしたまま俯いて冷たく言い放つリヴァイをメリッサは眉をひそめて一瞥すると、敬礼をしてから部屋を出て行った。