Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第27章 諍い
「これがなんだかわかるな?」
そこにあるのはベッドに散乱していた長い髪。
「これはどう見てもてめぇのもんだよな?あ?」
「…違うと思います」
「どう見てもてめぇに生えてるもんと一緒だろうが!色も!長さも!」
さすがに腸が煮えくり返るほど怒りの限界になったリヴァイが声を荒らげた。
「しかし、そのような髪の者はたくさんいます。私のものだという証拠にはなりません。」
リヴァイは目を細めて口を噤んだ。
なんって女だ…ここまできてもまだシラを斬るつもりか?
「それに、仮に私の物だったとしたら、それがなんなのでしょうか?」
全く表情を変えずに冷静沈着な佇まいにリヴァイはピクリと眉を動かした。
「…お前は何が言いたい?」
「証拠もないのに疑うのはどうかということと、ルーナさんがそれを見てどうなさったのかという話です。」
沈黙が流れる。
真顔で至極冷静なメリッサと今にも人を殺めそうなほどの気迫のリヴァイの瞳が交わったまま静まり返っている。
リヴァイはもう確実にこいつの仕業だと確信していた。
しかし証拠などと言われてはそれを証明する術がない。