Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第27章 諍い
リヴァイは信用のおける部下に、メリッサという女を連れてくるよう命令した。
あの状況だったのでフルネームは忘れてしまった。その代わり、なんとなく思い出せる範囲の特徴を伝え、呼び出したことは絶対に公言するなと言い渡した。
しばらくするとノックの音がし促せば敬礼をするメリッサが現れた。
リヴァイは眉間に皺を寄せ冷徹な目を貼り付け椅子に座ったままメリッサを凝視する。
しかしメリッサは眉ひとつ動かさずに敬礼をしたままだ。
「昨夜は助かった。もう一度名前を聞こう…」
「はっ!メリッサ・アンブリッジです!」
声を張り上げるメリッサに敬礼を解くよう手で指示する。
ゆっくりと腕を下ろす姿をジッと睨みつけながらリヴァイは口を開いた。
「メリッサ・アンブリッジ…お前を今ここに呼びつけた理由は分かるな?」
「いえ!分かりかねます!」
腕を後ろに組み姿勢を正したまま真顔で言うメリッサ。
その様子についにリヴァイは立ち上がると机の前に行き腕を組みながら寄りかかった。
「クソガキ…てめぇそれ本気で言ってんのか?」
「…はい?」
メリッサの表情がようやく崩れた。しかしそれは全く訳が分からないとでも言いたそうな表情だ。
「てめぇは昨夜俺の部屋で何をした?俺がソファーで蹲ってる間にそこのベッドへ悪趣味な悪戯をしたよな?」
「…仰っている意味がわかりませんが。」
リヴァイはもう爆発寸前だった。
目の前にいるのが男だったら確実に殴り飛ばしている。
震える体をなんとか理性で落ち着かせながらもこれでもかというほどメリッサを睨み付ける。
そして懐からハンカチを取り出すと、つかつかと歩み寄りメリッサを鋭く見下ろしながらそれを広げた。