Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第27章 諍い
「ルーナ…これは…」
なんて言えば理解してもらえるのか混乱していた。
自分があのあと過呼吸を起こしたというのはルーナにあまり言いたくはない。
ルーナのことだから、妙な心配や責任感を抱いてしまわれてはきっと大変なことになる。
「聞いてくれルーナ…このことに関しては何も知らない。というか今気がついた。」
「・・・意味わかんないよ。」
ルーナは俯いたまま消え入るような声で呟いた。
リヴァイはなるべく冷静な顔で口を開く。
「本当になにもしてない。信じてくれ」
「この状況でどう信じろって言うの!」
突然大きな声を出して顔を上げたルーナは唇を震わせながらこちらを睨んでいる。
そしてまた歯を食いしばりながら俯くと目をギュッと瞑りながら、振り絞るような声で言った。
「ずっと思ってた…私リヴァイに迷惑ばかりかけてる…リヴァイの体も傷つけて心も傷つけて…リヴァイをボロボロにしてる。疲れさせてる。うんざりさせてる…」
「ルー…」
「もういいの。わかってる…あなたは私にうんざりしてる。こんな異常な私といるよりも普通で正常な女の子といたい気持ちくらいわかるから…」
リヴァイの顔はみるみる険しくなった。
「いやお前は何もわかっちゃいねぇ。全部全くの筋違いだ。俺がお前のことをどれだけ想ってるのかすら分かってねぇみてぇだな」
「ならこれはどう説明つけるの…」
「嵌められたんだ。お前といつもつるんでるクソガキにだ。」
ルーナは顔を上げ信じられないものを見るかのような表情をした。
「誰なの…それは」
「…メリッサとかって名前の奴だ。確か。」
ルーナはみるみるうちに顔面蒼白になった。