Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第27章 諍い
自分に馬乗りになってひたすら唇を貪ってきたルーナをゆっくり引き剥がす。
「お前…息くらいさせてくれ…苦しいだろうが」
それでなくても自分はいつも息が苦しい。
昨夜なんてまた過呼吸に陥り、メリッサという兵士がいなかったら気を失っていたかもしれないと思ったくらいだ。
懇願するように見つめてくるルーナの頬を撫で、耳を撫でると、
「シャワー浴びてくる。」
と言って自室の風呂場へ向かった。
ルーナはその間に以前に自分が汚してしまった血の跡を再度綺麗にしようと思い立ち上がる。
確かあれはベッドサイドだったはずだ。
リヴァイのことだから綺麗になってはいると思うが、今まで目を背けていたその床を確認しないわけにはいかない。
ルーナはベッドの隣でしゃがみ込んだ。
やはり跡形もなく綺麗に消えている。
リヴァイに申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら立ち上がった。
すると、ルーナの目にあるものが飛び込んできた。
目の前にあるベッド。
その上に信じられないものが散らばっている。
ルーナは一気に顔を強ばらせた。
次第に息までも苦しくなり、吐き気を催す。
どうして・・・
リヴァイ・・・
ルーナは口元を手で抑えその場に崩れ蹲った。