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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第27章 諍い


ルーナは朝目覚めると、ここがエルヴィンの部屋だということに気がついた。
エルヴィンはもう既に起きており、身支度を整えた状態で書類仕事をしていた。

「起きたかルーナ、おはよう」

「お…おはよう…ごめん私あのままここで寝ちゃったんだ。早く戻ってシャワー浴びないと!」


ルーナはたちまち起き上がるとエルヴィンには目もくれず急いで部屋を飛び出していった。
エルヴィンはポカンとした表情を笑みに戻し、ふっと笑った。


「やれやれ…いつのまにやら手が焼ける妹になったもんだな」


昨夜は初めてルーナに甘えられた感じがして正直嬉しかった。
今までの人生はいつも自分がルーナに引っ張られ世話を焼かれているような立場だったのに、いつのまにやらそれが逆転している。
複雑な気分だが、そこまで悪い感じがしないのはなぜだろう…
ルーナになら自分の全てを捧げられる気さえする。

ルーナの負担が少しでも減るのなら、なんだってしてやりたい。
しかし恐らくそれには限度があるだろう。
いや、もしかしたら自分はこの先も彼女のためになにもできないかもしれない。

ルーナを癒したり助けたりすることができるのは…
それはきっと自分ではなくリヴァイだ。

わかっていることなのにどうにも胸が痛くなり落ち着かなくなる。

自分は幼い頃の…あの頃のまま…
ルーナを見守っていることしかできないのだろうか。
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