Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第27章 諍い
「く…っう…」
リヴァイは自室に着くまでの廊下でついに膝をついてしまった。
クソ…すぐそこが部屋なのに…
苦しい…息が…できねぇ
ハンジ…
「リヴァイ兵士長!!どうなさったのですか?」
駆け寄ってきた誰かを見ることすらできず、胸元を掴んだまま息を荒らげる。
「だ、大丈夫ですか?!兵長!」
背中をさすられる。
明らかにハンジではない…
女の声…
誰だ?
それになぜ俺の部屋の近くにいたんだ?
ハンジに以前言われていたとおりにゆっくり息を吐き、少しずつ吸っていくと徐々に呼吸が落ち着いてきた。
立ち上がろうとするが、上手く力が入らない。
すると背中をさすっていた誰かは肩を貸してくれ、なんとかリヴァイを立たせると、すぐそこの自室まで引き入れてくれた。
「ゆっくり座ってください」
ソファーに腰をおろし息を整えながら下を向く。
「お水です。どうぞ…」
目の前に水を差し出され、少しずつ喉に流し込むとだいぶ体が落ち着いてきた。
礼を言おうと顔を僅かに上げた時、始めてその声の主を見た。