Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第27章 諍い
その日の夜のことだった。
リヴァイが書類のことでいくつかエルヴィンに聞きたいことがあり、団長室に向かっていた。
やたら妙な胸騒ぎがする。
団長室に近づけば近づくほどそれは大きくなり、嫌な汗が額に滲み出ていた。
そしてそれは徐々に確信に変わる。
団長室からはガタンガタンと何かの物音が響き、ルーナとエルヴィンの言い争うような声が聞こえてくるのだ。
リヴァイは急いで団長室の扉を開いた。
そしてたちまち驚愕の顔になる。
「リヴァイ!!!早くっ!!うっ…!」
リヴァイに気付いたエルヴィンが必死な形相でそう言いながらルーナの手首を押さえ込んでいる。
ルーナの手にはペーパーナイフが握られており、エルヴィンから逃れるためにこれでもかというほど暴れている。
エルヴィンの片腕だけではさすがにおさえきれない。
「リヴァイ!!ルーナを押さえ込んでくれ早く!!!」
エルヴィンの声に、呆然としていたリヴァイは血相を変えてルーナを羽交い締めにした。