Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第6章 夜会■
オリバーの息子モリスはルーナの手を引き、1つの部屋に招き入れた。
天蓋付きの豪華な広いベッドが1つに、ソファーや鏡台など家具が綺麗に並べられている。
ソファーに座り、シャンパンを注がれるが、こういう場面では差し出されるものに一切口をつけないようにしてきた。
なにが混入しているかわからないからだ。
「実はお酒は苦手なの。」
やんわり笑顔で断る。
「これは僕の一番好きなお酒なのですよ。特別に輸入している希少なものでね。お口に合うはずだから是非試飲程度に味見して頂きたいな。」
そういいながら、モリスは自分のグラスにも注ぎながら、テーブルに置かれたままのルーナのグラスに乾杯と言いながらカチンと当て、ごくごく飲み干していき、再度注いでいった。
「お酒に強いんですのね...」
モリスが同じものを注いで飲んでいるなら大丈夫だろうと思ったが、
本当に酒に弱いルーナは飲みっぷりの良いモリスに苦笑いした。
「ん!実にうまい!あなたも一口飲んでみてください!さぁ!!」
グラスを渡され、それを受け取り、水面にうつる自分の顔を見た。
あぁ、なんて顔しているんだろう私。
明らかに不機嫌な顔だ...
仕方なく1口飲もうと意を決したとき、突然口を塞がれた。
モリスの口が自分の口に押し当てられ、彼が口に含んでいたシャンパンがそのまま自分の口に注がれる。
持っていたグラスを落とし、パリンと割れる音がする。
「んんっっ...んー...んはっ...ごほっ」
離された口を手で覆う。
喉が焼けるように熱くなった。なんて強い酒だろう...
「やっと一口飲めましたね。」
いやらしい笑みを浮かべ咳き込むルーナの赤い顔を見下ろして、そのままルーナを抱き上げベッドに下ろした。