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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第26章 4人の影


それからルーナたちは5人でいろいろなお喋りをしながら食事をした。
訓練指導ではもちろん時折見る顔ぶれだったが、きちんと話して名前を把握したのは初めてだ。
皆、クラムと普段つるんでいるだけあってとても良い子たちに見える。
ルーナに気を使っているのかはわからないが、面白い話をたくさんしてくれて心から笑顔になれた気がした。


「そういえば、ルーナさんは...ご結婚されたんでしたっけ?」

メリッサが大きな目を見開いてルーナの指輪に視線を落としながら言った。
その言葉に全員の顔が同じように指輪の方に向く。

「あっ、...まぁ正式にではないんだけどね。そんな所...かなぁ...」

苦笑いしながら曖昧に言葉を濁すルーナに、サラは顔を綻ばせて言った。

「すごいっ!お相手はもちろんリヴァイ兵士長ですよねっ」

「おいおい、お前の口からは二度とその名前は出すなと言ったよな?」

カイルはムッとした顔で不機嫌そうにサラを覗き込み、サラは苦笑いしながら謝っている。
恐らくサラが以前リヴァイに恋をしていたことを知っていて妬いているのだろう。
さすがに1度身体を交えたことは言ってないとは思うが...


クラムとメリッサはなぜか複雑そうな顔をしたまま押し黙っている。
さっきまでとても明るかったのに突然暗くなった2人の様子にルーナは首を傾げた。


自分の薬指に光る指輪をもう一度見つめる。
つい顔が綻んでしまう。
これをしていれば、当然周りにはもう誰かの者なのだということを示すんだと改めて思った。
その所有感にも似た安心感は確かに少し心を落ち着かせる。
けれどこれを見つめる度にリヴァイが恋しくなる。
片時も離れていたくないとますます執着してしまう。
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