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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第1章 変革の一翼


まずは3人の馬を選ぶ。

「うわぁあぁ〜!」

ズラっと並ぶ馬を前に、最初に口を開いたのはイザベルだった。


「この馬たちはね、調査兵団のために特別に品種改良されてるの。だから長時間の遠征でも...」


かわいい〜と馬を撫でるイザベルと、うおーっ目を丸くして馬を見つめるファーラン、
その二人を見ながら、チッと舌打ちしながら腕を組んでいるリヴァイに、
果たして自分の声は届いているのだろうか?と半ば呆れ顔になっていると、


「で、俺の馬はどれだ?」


声を出したのはリヴァイだった。


初めて聞く声かのように少々驚いてしまったルーナであったが、すぐに微笑みの顔を作った。

「そうねぇー...あ、2人はもう決まってるみたいだね」


イザベルとファーランに目をやるとすでに2人はそれぞれの馬と慣れ親しんでいた。
微笑ましい光景に、よかったとニッコリ笑いリヴァイに目を戻すと、

「あれ、いない?!」


あっっ!



少し離れた別の厩舎に繋がれた馬の前に立っていた。


「ちょ、ちょっと待ってリヴァ...」




そこで予想もしていなかった光景を目にしてしまった。



その馬はとても気性が荒く、乗せる者、触れる者でさえも選び、誰かれ心を許すことがない馬だった。

知らずに近づいた新兵に蹴りを飛ばしたり首を振って暴れたりして怪我をおってしまった者までいたくらいだ。

懐いているのはエルヴィンとルーナとあとほんの数名だけだった。




その馬が何を思って人を選んでいるのかは分からない。




しかし...



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