Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第1章 変革の一翼
「私は、ルーナ・スカンロン。今日から3人の指導役になったの。調査兵団のことを一から知ってもらうためにね。気軽にルーナと呼んでもらって構わないから。よろしくね。」
シーン...
相変わらず顔だけ横を向いた不機嫌そうなリヴァイと、そのリヴァイの顔を不安そうに伺うイザベルとファーラン。
えーーー、、、もうどうすんのよ、この感じ。。
3人の態度を目に、心の中でエルヴィンに抗議した。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「これは君にしか頼めない。それが意味することは分かるね。」
両手を口元で組みながらジッとルーナを見つめるエルヴィン。
...やるしかない、か。
そうこれは同じ志を持つエルヴィンの頼み、というか命令。
自分が一歩間違えればエルヴィンの命が危うくなる。
エルヴィンの、それが意味するところとはつまり
3人の監視も兼ねてということになる。
しかし、もしもエルヴィンの命に本当に危険が迫ったら?
私は...できるのか?本当に?できるのか?
いや、やる。
エルヴィンと私の夢を叶えるため、そして人類の勝利のため。
私だって手段は選ばない。
今までだって、汚いことはいくらでもしてきたじゃないか。
「了解。エルヴィン。」
覚悟を決めて顔を上げたルーナにエルヴィンは組んでいた手をおろしコクンと頷いた。
これは2人だけの覚悟の合図。
このやり取りを今まで何度してきたことだろうか。
とてもじゃないが数え切れない...
その度に、たまに分からなくなることがある。
どこまで行けば、辿り着けるのかと。