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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第25章 指輪と水晶


「俺が言うまでもないと思うが...こうなった以上は、いつか来るその時のその苦しみと悲しみは絶望的なはずだ。それでもそれを...乗り越えられるんだな?」


「...あぁ」


しばしの沈黙が流れ、カランと氷の溶ける音がした。



「それが聞けて安心したよ。もう俺が言うことはなにもないさ」


エルヴィンは酒をグイッと飲みながらリヴァイのグラスを持つ手を見つめた。
ランプの炎でキラキラ光るその指輪は、それをする者の強い意志を示しているように思えた。


「ルーナをよろしくな。リヴァイ」


「てめぇその言い方はやめろ。本当に父親みてぇだろうが」


少し酔ったような声色で言うリヴァイは照れを隠すかのようにエルヴィンを睨んでいる。
しかしそれはどこか嬉しそうにも感じた。




エルヴィンは心の底から思った。


2人の幸せな時間が、ほんの少しでも長く続くように。
そして少しでも、安らかな終わりを迎えてくれるように、と。
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