Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第25章 指輪と水晶
なるほど...しかし...2人はきっと真剣に愛を誓い合ったのだろう。
2人だけで、2人だけの世界で。
そんな本気で愛し合う2人をこのまま放っておいて良いものだろうか...
自分たちの知らないどこか遠くに、いつか本当に2人は行って戻ってこなくなるような気がした。
いや...もしかしたらもう既に足を踏み入れているのかもしれない。
そうだとすると、これから先の試練を2人は乗り越えられるだろうか?
常に死と隣合わせの状況を、2人はきちんと理解しているのだろうか?
非情な決断に迫られた時も躊躇せずにいられるのだろうか?
指輪を見つめながら黙りこくっているエルヴィンの意図を組んでか、ルーナが真剣な顔で口を開いた。
「大丈夫だよ。エルヴィン。全部わかってるから。わかってて私とリヴァイは誓い合ったの。どんな状況になろうと、きちんとお互いの死も受け入れる。それも含め、昨日2人で誓い合った。これはその証なの。」
その言葉に、エルヴィンは突然立ち上がった。
「よし、リヴァイを連れてこい」
「え?」
もしかして怒られるのだろうか...そんなことを思いながら顔を強ばらせているルーナの頭をポンと撫でると、優しい笑みを向けた。
「君たちを祝福する」