Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第25章 指輪と水晶
「リヴァイ...生きてね。最期まで・・・絶対に。」
ルーナの肩が強く引き寄せられ、リヴァイのもう片方の腕で抱き締められる。
「・・・」
リヴァイは目を瞑りひたすら葛藤していた。
今世の自分は誰よりも強く、生存率が高いことは分かってる。
ルーナやエルヴィン、そして人類に希望を託された存在なのだということも...
だからどんなに頑張ってもきっと自分が生き残るだろう。
でも...
ルーナが死んだら自分は確実に生きていけないと思っている。
ルーナが傷ついていくだけでこんなにも息が苦しく死にそうになるくらいだ。
だけどそれだとまた何度も同じことを繰り返し、何度もこの苦しみを味わうことになる。
それならば...
どんなに苦しく辛くても、それは今の自分で終わりにしたい。
来世でまたルーナに出会うことができるなら。
そんな保証はどこにもないけれど...
それでもその希望にかけたい。全てを。
「ルーナ...わかった。約束する」
「ありがとう...リヴァイ...」
暗闇でのそのキスは
今日したもう一つの誓いのキスだった。