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Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛

第25章 指輪と水晶


残された2人は何を話していいか分からずしばらくボーッとしていた。
あまりにも考えることが多すぎたからだ。

今日は懐かしい人達にたくさん会えた上に、最愛の人と愛を誓い合えたとても素晴らしい一日だった。

けれど、とても不思議な日でもあった。

突然なんの脈略もなく自分たちが元々は双子からスタートした魂でそこからずっと転生を繰り返していると言われたのだ。
そして、毎回どちらかがどちらかの後を追って自死し、それを終わらせて幸せに2人で生き抜くためにまた転生しているのだと。

にわかには信じ難い。というか普通は信じないだろう。
でも2人は今日、なんの疑いもなく信じた。
それは2人にしかわからない思い当たる節がたくさんあったからだ。


「私たち...ずっと...文字通り死ぬほど愛し合ってきたんだね...」

「・・・そうみてぇだな」

「ねぇリヴァイ...私たち...どうする?
私たちもそんなふうに後を追って一時の苦しみから逃れるか、そのあとの来世から2人で幸せになるためにどちらかが生きて...その苦しみを耐え忍ぶか...」


その答えは決まっているはずだ。
けれどその苦しみを耐える自信が無い。


リヴァイはルーナの肩をそっと引き寄せた。
ルーナはそのままリヴァイの胸に顔を埋め、目を閉じた。

トクトクトクトク...
リヴァイの心臓の鼓動が心地よく耳に響く。

この心臓が止まってしまったら...私は...

いや、違う。

きっと私の方がもっと早くに止まるだろう。
もう分かってる。

そのときリヴァイはどうするだろうか。

お願いだから、生きて欲しい。
耐え忍んで最期まで。

どんなに辛くても...
生き抜いて欲しい...

だってまた来世で会えるでしょ?


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